
皆さんこんにちは!
今回は水球のルールについて解説しようと思います。
正直水球って言葉は知っていても、ルールがよくわからないといった声は多いですよね。
僕も始める前は全くわからず、練習をしていくうちにカラダに身に付きました。
とはいっても審判も人間ですから間違えることもありますし、ジャッジミスもあります。
後に紹介する「退水」は水球の中でも特別な違反ですが、ひいきされることもあり試合に影響が出る場合もあるのです。
ルールを解説しながら実際はどうなのか?という選手の立場でも解説していきますね!
水球のルール解説
では早速ルールを解説していきます。
基本的なルールから一般の方にはよく理解できていないルールまで全てお教えします。
ちなみに覚えなくていいルールもいくつかあるのでその辺も伝授しますね。
水球は何人で行う競技?
水球はキーパー1人とプレーヤー6人の合計7人1チームでプレーします。
つまりプールの中には相手チーム含め14人が入水しているということですね。
それぞれに役割があり、ドライバーやフローター、センターバック等固有名詞も存在します。
中でもゴール前はオフェンス側がフローターと呼び、ディフェンス側はセンターバックと呼びますが、つかみ合いや蹴る、殴るは当たり前のポジションなのでフィジカルとメンタル面が強い選手がきます。
実はこのポジションの取り合いは水球の風物詩みたいなものでうまい選手は華麗なテクニックで相手をかわし、シュートする場面があるのでお見逃しなく!
ちなみに僕もセンターバックのポジションでしたが、急所をつかまれたり、殴られたりとよくありました。
意外と楽しいですけどね。
プールはどれくらいの広さ
水球は横幅30メートル、縦20メートルのプールで行います。
つまり50メートルプールを使用し、長さを計測してセッティングするのです。
この30mが選手にとっては地味に長く、そして広く感じるのです。
水球のゴールは浮力のある素材でできているため簡単に浮きますが、再度からコースロープを繋いで固定します。
ちなみに水深は2メートルちょっとあるため、基本足はつきません。
よって選手は常にプールの中で浮いていないとダメ。泳ぐか、巻き足といって足を動かし続けて浮かせる方法をとります。
普通に考えて大変そうですが、慣れると余裕で浮けるので選手は全く気にしていません。
フィールド内のラインは、ゴールラインとハーフラインに白線が、ゴール手前2mのラインには赤、ゴール手前5mのラインには黄色を示します。
また、両ゴールのサイドの方には赤いロープで囲まれた「入水ゾーン(退水ゾーン)」なるものがあります。
サッカーの水中版みたいなもんですよね。
水球の試合時間はどれくらい?1試合の流れを解説
高校生以上からはルールが変わります。
1試合は8分4クォーターとなりトータル32分です。
ただし後程紹介するファールやタイムなどを取ると時間が一時的に止まるのと、1クォーターごとに休憩時間を2分から5分程度とるのでトータル1時間15分ほど1試合でかかります。
スタート時は競技選手はゴールラインのロープに頭をつけて試合開始を待ちます。もちろんここでも浮いていますよ。
競技選手全員が頭をつけると審判が競技開始を笛で合図します。
試合開始時のボールはハーフラインのど真ん中に落とされたもので、両選手ともハーフライン向かってダッシュで始まります。
ここは泳力のある選手が強いですね。
僕は短距離が得意だったのでこのポジションもよくやりました。
ゴール方法は相手側に投げ入れることで1得点が入ります。4Q終了時に総合得点が多いチームの勝ちとなります。
水球1試合に泳ぐ距離ってどれくらい?
これは正確には計測したことはないのと、ポジションによっても変わりますが、約2km程度だと考えています。
8分×4クォーターですから泳ぐポジションの選手はこれくらいは当たり前でしょうね。
ただし、顔を上げて泳いだり、相手とつかみ合いをしたりと、複合的な動きが必要になるのでただ泳ぐよりもかなりキツイと言えますね。
僕も毎回死にそうでしたね。でも1日に2試合とか3試合もありますから体力勝負です。
まぁ合宿いけば常に試合ですからそれに比べたら楽ですけどね!
とにかく水中の格闘技と呼べるにふさわしいことは間違いありません。
水球ではシュートを打つまでに30秒以内
オフェンス側はボールを持ったら30秒以内にシュートを打たないと相手ボールになります。
つまりのんびりできないんですね。限られた時間の中でパス回しを行い、相手陣地に攻め入りゴールを決める!
ただし、ファールは一時的に時間が止まるので、実質40秒くらいと考えるといいかなと思います。
水球のファールには2種類ある
水球は水中の格闘技と言われているので、色々な反則行為があります。
人によっては喧嘩っ早いものもいますし、いじわるなやつもいるのでその辺をちゃんとルールを設けないと危険なのです。
中には水球で亡くなった方もいますからね。
基本的にボールを持っている相手にぶつかることは問題ありません。ただしボールを持っていない相手選手に攻撃することはダメです。
当たり前ですが、ボールを持てば奪い合いになりますからなんでもアリですが、一応スポーツなのでその辺はスポーツマン精神にのっとって競技したいですね。
オーディナルファール(軽い反則の意味)
このファールを犯すと、ファールされた側のチームに「フリースロー」が与えられます。
主な内容は以下の通りです。
・相手に攻撃された時などに、ボールを水中に沈める行為(ボールを沈める行為)
・攻撃権を獲得してから、30秒以内にシュートまで持ち込めなかった時
・両手でボールに触れる行為
・ボールを持っていない相手の手足が不自由になるような妨害をする行為
・相手の上を泳ぐ行為
・相手を押したりするような(押し出るような)行為
・ボールを握り拳で打つような行為
・フリースローの時、相手ゴール手前5m以内でシュートを打つ行為又はフェイントする行為
・相手ゴール前2m以内にボールより先に入る行為
ちなみに足でシュートするのはOKです!
パーソナルファール(重い反則)
パーソナルファールについて解説しますね。
・ボールも持っていない相手に対して沈めたり、引っ張って引き戻したりする行為。
・顎ひもを引っ張る行為(ただし審判に見えなければファールにならない)
・競技中の選手がプールから出る行為。
・ゴールラインに触れる行為。
・悪気を持って(意図的に)相手選手を殴る蹴るなどの行為。
・自分側のチームのゴール前5m外で、相手競技選手のパスやシュートを両手によるブロックで阻止するような行為。
これら上記のことをやると退水になります。
「退水」とは、一定の時間試合から除外されることをいいます。
退水を命じられた競技者は、20秒間、または退水者側のチームに攻撃権が移る(相手チームに得点が入った時)までは、退水ゾーン(入水ゾーン)に入って待機しておかなくてはならないのです。
つまりこの間は6対5の状態です!相手チームとしては絶好のチャンスですよね。
また、同じ選手が3回退水すると、「永久退水」となり、もうその試合には出れなくなります。つまり、その競技中(試合中)はずっと退水ってことです。
また、その他にも、犯してしまうと退水の回数に関係なく永久退水を命じられる反則もあります。
そういうファールも、記述していくことにします。
・危険な乱暴なプレーをする行為。
・審判などに従わないような行為。
・競技中ではない競技選手がコートに入り込む行為。
ちなみに水球のテクニックの一つにわざと相手が退水になるように演技をすることもあります。
まるで自分が相手につかまれて沈められているかのように演技することもできるのが水球の怖いところ。
僕もわざと相手の手首や海パンをつかんで、沈められているような素振りを審判にアピールし、相手が退水になるようにと。
この辺は面白いですよね!
その他水球のルール
得点が入ると予想される行為に対して反則をする妨害をペナルティファールといいます。
これもわざとやることもあります。
サッカーでいうゴール前で相手選手にスライディングをしてこけさせる行為ですね。
ペナルティファールは退水とは関係ないですが、代わりに相手側にペナルティスローが与えられます。
主なペナルティファール例
・ゴールを沈め、相手のシュートを妨害する行為
・退水中の選手が競技を妨害する行為
・自分側チームのゴール前5m内で得点になると予想されるような相手競技者の行為に対して、反則で妨害する行為
・自分側チームのゴール前5m内で、相手競技選手のパスやシュートを両手ブロックによる阻止をするような行為
これらの行為は基本ダメですからね。
実際にあった水球ルール度外視試合
僕の高校時代は日本代表選手が4人いました。
それなりに強いチームでインターハイベスト4でしたね!
そんなチームが遠征で試合にでかけると必ず起こるのは乱闘プレーです。
相手がなめたプレーをすると、余裕で顔面パンチや、陰毛をむしとるなど過激なことをする先輩がいました。
僕は平和主義なのでしませんが、さすがにやられたらたらやり返します。
水中の格闘技ですからね。とはいえスポーツですのでお互いを尊重し合うのも大切。まぁ高校生くらいだとやりがちなんでしょうね。
でもこれらのルールをわかって試合をみると水球も面白いスポーツだと思います。
日本代表も頑張っていますからぜひみてくださいね。
ちなみに元日本代表イケメンの保田賢也選手の記事はコチラ→元水球日本代表の保田賢也(けんけん)はどんな人?
実は同期でした!テラスハウスにも出演した彼の素顔や本性をここで紹介していますので是非興味のある方はみてくださいね!
東京オリンピックに日本代表が出場することを祈ってます!